ANAお買い得チケット入手のノウハウ
ここは2日前に車で通り過ぎた街道筋の宿場だ。
カーレからは車道を避けて旧道をいくと、ガラン、ガランとベルを響かせながら、ロバの隊商の列が近づいてきた。
なんと運のいいことか。
このあたりに車道が通じてから、ほとんど見かけなくなったはずだ。
20頭ほどのロバを率いるのは、″ヒマラヤの商人″と呼ばれるタカリー族の男で、「ジョムソンまでセメントと食料品を運び、北からヤクが運んで来た物資と交換して、また戻ってくるんだ」という。
「耕して天に到る」というが、周囲の斜面の段々畑は、標高差が600メートル以上もありそう。
住居は土レンガか石積みの壁面に、かや葺き、あるいは鉄平石のような天然のスレート石で屋根を葺いている。
軒下に吊るした竹かごは、なかをのぞいてみると、なんと赤ん坊の揺りかごだった。
ニワトリと飼い犬が多い。
ゆっくり道草を食いながら歩き、夕刻、最後のキャンプ地ノーダラに到着。
その夜は、満天の星空の下、盛大なキャンプファイヤーが始まった。
燃料はオガクズを接着剤で筒状に固めた1種の薪。
火力が強く、長持ちするのでキャンプファイヤーにはもってこいだ。
全員が覚えたネパールでもっとも有名な民謡「レッサンピーリーリー」を大合唱し、歌と太鼓に合わせて踊る。
次は「ククリーカン」の歌と踊りだ。
ククリーカンとは「コケコッコー」と同じく、ニワトリの鳴き声で、不思議なことに、ネパールのニワトリは「ククリーカン」と鳴いている。
いや、そう聞こえない人は、まだネパールになじんでない証拠かも。
次々とネパールや日本の歌も飛び出し、輪になって炭坑節まで踊り始めた。
楽しいパーティーは深夜まで続いた。
4日目の朝、キャンプサイトで、OLたちによる野点の宴が開かれた。
朝陽に輝くアンナプルナ山群を眼前にして、一服いただくお茶のうまさ、心が洗われる思いだ。
1枚の布ぎれで全身をうまく包み込んだ、村のマガール族の子どもたちが、さも不思議そうに見物していた。
そのうちの1人にお茶を勧めてみると、ペッと吐くやいなや、すっ飛んで逃げ帰ってしまった。
このあと、ノーダラからバスでポカラの街へ。
そして3泊4日の、アッという間のトレッキングは終わった。
このあと一行は首都カトマンズに戻り、ヒンズー教やラマ教の寺院、旧王宮、博物館、クマリ(女児の生き神様)の館など文化遺産を見学した。
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